『コウノトリ育むお米』はコウノトリをはじめとした田んぼの多くの生き物を育むとともに安全・安心でおいしいお米です。このブログを通して、『コウノトリ育むお米』というお米づくりが、コウノトリも住める豊かな環境づくりにつながっていることを実感して頂けたらと考えています。皆様からのご質問・ご感想もお待ちしていますので、お気軽にお聞かせ下さい。これからJAたじま(こうちゃん)、豊岡市(コーちゃん)、兵庫県を中心に情報をお送りしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
はじめまして、当サイト事務局のJAたじまです。兵庫県の北に位置する但馬地方の農協です。山、川、海に囲まれた自然いっぱいの中、私ども農協職員は『コウノトリ育むお米』などのお米の販売や、地域の農家さんとともに日々汗を流しています。これから、『コウノトリ育むお米』が栽培されていく様子やコウノトリに関する情報など、どんどんお届けしていきます。お楽しみに。
兵庫県豊岡市では、冬になると雪が降ります。
今回の寒気で雪が降りました。
ようやく雪も降り止んだ次の朝 気温はなんと氷点下5度
とにかく寒いです。
こんな中コウノトリはどこにいるのかと田んぼに出かけてみました。
ところで、コウノトリ育むお米作りの田んぼでは、冬も水を貯める農家が増えてきています。
理由は次の3つがあげられます。
①水をはって少しでも生きものを増やすため
②鳥の憩いの場所づくり
③米作りの際の雑草を抑えるため
このような田んぼを冬季湛水田と呼んでいて
コウノトリなどの鳥たちがよく集まってきます。
でも今日の朝は氷点下です。そりゃ田んぼの水も凍ってますよ。
案の定コウノトリはいませんでした。
それにしても、真っ白な田んぼの風景はきれいですよね。正直こころがあらわれます。
そこで、近くを流れる川に行ってみるとコウノトリを発見!!
コウノトリたちは優雅に朝ごはんを食べていました。
寒い日の朝は水の凍らない川にいたんですね~!
平成17年(2005年)9月、日本の自然界で一度は姿を消したコウノトリが、40年にも及ぶ人工飼育を経て、再び豊岡の空にはばたきました。
一度消滅した野生動物を飼育下で繁殖させ、かつての生息地である人里に帰していくことは、世界にも例のない壮大なプロジェクトです。
膨大な時間とエネルギーとコストをかけて、それでも豊岡がコウノトリの野生復帰の取組みを続けてきたのはなぜでしょうか。豊岡は何を目指しているのでしょうか。
コウノトリとの”約束”を果たす
私たちは、絶滅の危機に瀕していたコウノトリを救う最後の手段として、野生のコウノトリを捕獲して人工飼育する道を選びました。コウノトリを檻の中に閉じ込めたとき、「いつか、きっと空に帰す」と約束しました。
約束は果たされなければなりません。
コウノトリの捕獲
種の保存に関し、国際的な貢献を行う
コウノトリ(Oriental white stork)の数は、世界でわずか2,500羽~4,000羽にまで減っているといわれています。
コウノトリが安心して生息できる環境を保存、再生、創造していくことにより、日本最後のコウノトリの生息地として果たすべき国際的役割を担っていきます。
平成19年 コウノトリの自然界での巣立ち(国内では46年ぶり)
コウノトリも住める、豊かな環境をつくる
コウノトリは里の自然生態系の頂点に立つ肉食の鳥です。コウノトリが野生で生息するためには、里山や田んぼ、川や水路に多様で膨大な生きもの(エサ)がいる「自然環境」が必要です。
また、私たちの心と体に深く染み込んだ生活様式と価値観が、環境を破壊しコウノトリを絶滅に追い込んでいきました。コウノトリを暮らしの中に受け入れていく「文化環境」を再生することも必要です。
コウノトリも住める豊かな環境(自然と文化)は、人間にとっても持続可能で健康的に暮らせる環境であるに違いありません。
コウノトリのとなりで農作業