先週に引き続き、「コウノトリ育むお米」を栽培されている、JAたじまコウノトリ育むお米生産部会の部長、畷悦喜(なわて・えつよし)さんのインタビューをご紹介します。
畷さんの住む祥雲寺には、コウノトリ郷公園があります(写真左側)。秋、稲がたわわに実っている祥雲寺の風景です
―――コウノトリは近くまで降りてきますか?
時々、家の前の田んぼ等に降りている姿を見かけます。見かけると、「ああ、おるおる」と、今では当たり前の風景だなぁ。
―――JAたじまコウノトリ育むお米生産部会ではどんな取り組みをしていますか。
新規でコウノトリ育むお米を栽培していこうという人が多いので、田んぼを前にした現地での研修会を重点的に行っています。会員さんには、とにかく、栽培暦(使用する肥料、栽培方法などが書かれているもの)どおりに栽培することと、ベテランによる技術指導で品質の向上を呼びかけています。
―――お米作りをする上でのこだわりは?
やはり、量より質。おいしいなぁといわれる米づくりを大切にしたい。田んぼやお米はよう知っていて、肥料や水管理等やることだけして、ほかはほったらかしにしていると、それなりに育つ。でも、田んぼを巡回して声をかけてやると、「もう少し肥料がほしいなぁ」など必要としていることが分かり、田んぼやお米は応えてくれるもの。愛情を持って見て周り、田んぼやお米と対話していくことがこだわりかな。
―――昨年のお米作りの様子と、来年度に向けて、お米作りへの意気込みを聞かせてください。
昨年はコウノトリ育む農法の無農薬タイプを8反、それからアイガモ農法で2反6畝、作りました。無農薬タイプは雑草対策が一番大変で、昨年は少し雑草が大きくなり、除草機で雑草を取ったりと、手間がかかりました。今年は、雑草が生えても手の届く範囲の7反をコウノトリ育む農法の無農薬タイプで栽培したいと思っています。コウノトリ育む農法に新たに取り組む方が多く、視察にこられることも多いので、人に薦められるような農業をこころざしていきたい。
―――このブログをご覧の皆様にメッセージをどうぞ。
コウノトリ育む農法に取り組む生産者が増えると、コウノトリのえさも増えてコウノトリも増える。そして環境もよくなっていくと思う。コウノトリが住める田んぼづくりに努力しているお米をぜひ、食べてください。
・・・今後、様々な部会員のみなさんのインタビューを掲載していきたいと思いますので、お楽しみに・・・