【生産者インタビュー①】畷悦喜さん(その1)
家の前の田んぼに立つ畷さん。この近くにもコウノトリが来るという。
農薬や化学肥料をできるだけ使わず、生き物と同時に美味しいお米を育む「コウノトリ育む農法」。現在、148戸の農家がJAたじまコウノトリ育むお米生産部会員として、このお米作りに取り組んでいます。そもそも、この農法ができるまでに試験的に取り組んだのは平成14年。普及センターの指導のもと、コウノトリの郷公園のある豊岡市祥雲寺で始まりました。平成17年には「コウノトリ育む農法」が確立され、平成18年、この農法に取り組む人たちが集まり、「JAたじまコウノトリ育むお米生産部会」が設立されました。
今回は、豊岡市祥雲寺で、毎日コウノトリを身近に感じながらお米作りに精を出す、JAたじまコウノトリ育むお米生産部会の部長、畷悦喜(なわて・えつよし)さんにお話をうかがいました。
―――この農法の特徴は?
大きく分けると三つあると思います。
①水管理(深水管理や冬期湛水等で雑草を抑制し、田んぼの中の生き物を育てる)
②安全・安心(減化学肥料・減農薬、または、無化学肥料・無農薬で栽培)
③生き物が住みやすい田づくり(魚道を設置することで、魚等の生き物が田んぼに出入りできる)
この農法を紹介するとき、よく言っている言葉があります。
田んぼの良し悪しは、住む生き物が決めてくれる。
米の良し悪しは、消費者が決めたらよい。
取り組みの評価は、舞い降りてくるコウノトリが決めてくれる。
・・・畷さんのインタビューの続きは、来週アップします・・・