「たじまピーマン」
近畿地方トップクラスの
生産量を誇ります。
水田の転作利用を目的に、昼夜の寒暖差を活かして但馬各地で始まったピーマンの栽培。自動選別包装施設の導入やJAたじまの広域合併を契機に、但馬全域を一体化して産地とする取り組みがスタートし、「たじまピーマン」として「ひょうご推奨ブランド」「地域団体商標」を取得するなど、ブランド化を進めてきました。
栽培に有機質肥料を使用し、化学合成肥料の低減に努める一方で、夏季の高温による収量・品質低下、病害虫被害が課題。日射制御型拍動潅水装置の導入、病害虫防除の時期別作業の周知、栽培マニュアルの活用などにより、収量の安定・品質の向上を図っています。
今後は、京阪神市場の需要に応えるべく、既存生産者の栽培規模拡大、新規栽培者の募集、1本当たりの収量増に取り組んでいきます。
ピーマンは中山間地に最適の特産品です。「たじまピーマン」を軸に、+αの品目を組み合わせれば平地の少ない地域でも農業経営が可能です。今後は担い手経営者の育成に取り組むとともに、ピーマン栽培を「産業」にまで発展させていきたいと思います。
江戸幕府への献上品になったこともある、
伝統の特産品。
粒が大きく、香り高い山椒として知られるアサクラザンショウ。その名は、発祥の地である養父市八鹿町朝倉の地名に由来します。400年以上も昔からこの地で育てられ、江戸幕府への献上品になったこともある、伝統の特産品です。
その伝統を守り、販売拡大につなげていくため、但馬産のものを「朝倉さんしょ」として地域ブランド化。徹底した品質管理、気候に応じた栽培技術の確立などに取り組み、令和2年4月、地域団体商標の登録に至りました。
今後は、生産部会設立以降続けている新植の本数を増やして増産を図るとともに、増産量に見合う販路を確保すべく、「朝倉さんしょ」の最大の特長である爽やかな香りを武器に、さまざまなジャンルへの提案を進めていきます。
朝倉さんしょの栽培は年々拡大し、今では但馬全域で栽培されるようになりました。和食や洋食、スイーツまで利用の幅も拡大しています。地域団体商標の取得を弾みに、より一層、栽培技術や品質、販路の拡大に取り組んでいきます。