次年度出荷に向けて 香住ナシ生産関係者集い懇談会
JAたじまの香住果樹園芸組合は1月26日、地区別懇談会を香住支店と隼人区公民館の2会場で開きました。組合員やJA職員、行政関係者ら37人が参加し、同組合の平成29年度の運営方針について討議しました。懇談会は、組合員の意見や要望を組織の運営に反映させるために毎年開いています。
懇談会では、事務局より28年度の出荷販売の実績や防除暦の改正点などについて説明をした後、29年度の販売促進計画や撰果場の運営方針についての提案を行いました。組合員からは、撰果場の運営に係る労働力の確保や販売促進計画のなかで取り扱い規格についての要望や意見が寄せられました。
山田博香住営農生活センター長は、「ここ3年の販促活動を生かし、有利販売できるよう行動を取っていきたい。今までのような販売方法では生産者の手取りが少なくなるだけだ」と話していました。
今後、同組合は懇談会であがった意見をもとに、総会で次年度の運営方針に反映させる予定です。
同組合は、香美町香住区のナシ生産農家54人で、約17.1haで栽培しています。今年度は4月から5月の交配時期の低温や授粉後の着果が不揃いで変形果も見られたほかに風害にも見舞われましたが、その後の育成は順調に進み、糖度も高く大玉でした。しかし、秀品率が低かったこともあり、計画的な出荷に繋がらず消費者ニーズに対応しきれていなかったため、出荷量も単価も昨年度をやや下回る結果となりました。