朝来市認定農業者ら協議会設立 地域農業の発展へ決意
朝来市の認定農業者27人は2月8日、経営能力の向上と認定農業者同士の情報交換、農業が直面する課題解決に向けて、朝来市認定農業者協議会を立ち上げました。次世代を担う認定農業者を育て、農村環境を守ることで、魅力とやりがいのある同市の持続的農業の発展に資することを目指します。朝来市役所で開いた設立総会には、市内の認定農業者、行政関係者やJA職員ら33人が出席。会長には同市山東町の村上彰さんが就き、地域農業の発展へ決意を示しました。
同市は、平成17年に旧朝来郡生野町、和田山町、山東町、朝来町が合併して発足。これまで各町の認定農業者同士は意見を交わすなどしていましたが、市単位の組織はありませんでした。そこで、より広域な単位で、認定農業者同士や関係機関との連携を深め、自身の農業経営や今後の同市の農業の在り方を考えようと、平成28年7月に情報交換会を開催。アンケートなどを行い、協議会発足に向けた準備を進めてきました。
設立総会では、会員同士が密に連携をとって意見を交わし、農業経営の改善や人材育成、農村環境の改善などを行うことを確認。朝来市の多次勝昭市長が、「朝来市の農業を中心となって盛り上げている認定農業者の期待に応えられるよう努めていく。農地の保全、特産品の振興など、朝来市の農業をともに発展させていこう」とあいさつし、行政やJAなどの関係機関が連携して協議会を支えていく考えを示しました。
和田山営農生活センターの木本泰弘センター長は、「JAは、地域農業の担い手に出向くJA担当者(TAC)を中心に、関係機関との連携を密にして、地域の農業を牽引する認定農業者らを支えていきたい」と話していました。
村上会長は、「水稲や園芸などさまざまな農家がいて年齢も幅広い。農業への思いなどを語り合い、それぞれの経営に生かしてお互いに高め合うことで、地域農業の発展に貢献し、若い人がやってみたいと思うような、やりがいや魅力のある農業を示していきたい」と思いを語りました。