歴史ある安全安心のお米 販売を一層拡大 総会で意思統一

170324tutikaorisoukainaka.jpg170324tutikaorisoukaiogp.jpg 環境に配慮し、農薬や化学肥料の使用を慣行の半分以下に抑えて作る特別栽培米コシヒカリ「つちかおり米」の生産者で組織するJAたじまの美方郡つちかおり米生産組合は3月24日、平成29年度の総会を村岡支店で開きました。生産者や行政、JAなど約80人が出席。29年度は、安全安心で高品質な同米の栽培に努めるほか、関係機関との連携をさらに密にして販売力を強化し、出荷数量の拡大を目指します。

 総会では、同生産組合の杉岡富之組合長が、「つちかおり米は今年で30周年を迎える。30周年をおごることなく、今後も安全安心を合言葉に、暦に忠実な管理でつちかおり米の信用をより確かなものにしていこう」とあいさつ。同JA営農課の岡村達也課長は、「つちかおり米は但馬地域における、環境保全型農業の先駆け。30年にわたり培われてきた安全安心という信用をこれからも消費者に向けて発信していきたい」と意欲を示しました。また、JA職員が、7月から8月にかけての高温による病害や、9月下旬の長雨による登熟、発芽遅れ、カメムシによる被害など、28年度の生育状況を説明。土壌の水分や追肥の管理、病害虫の適期防除など、暦にそった管理の徹底を呼び掛けました。

さらに、9月の新米販売を前に、販売を担う生活協同組合(生協)コープこうべの販売担当者を対象に研修会を開催し、販売力の強化を図ることや、消費者の需要に合わせ、1袋2㌔入りと5㌔入り規格に加えて1㌔入りの導入を検討することなどを説明しました。

 このほか、西日本日紅株式会社営農推進部の釣井忠時部長が「田畑の土づくりについて」と題して講演。保水性や通気性、窒素・リン酸・カリウムなどの比率、土壌微生物の働きなど、土壌の状態を理解し、作物が育ちやすい状態に土壌を変えることが大切であると説明しました。