朝倉さんしょ出荷始まる 児童が収穫体験
JAたじま朝倉さんしょ部会は5月19日、特産の実ザンショウ「朝倉さんしょ」の今季の出荷を始めました。今季は、夜温が低く雨が少なかったため、着果不良がやや見られ実の太りが少し遅めです。昨年より1週間ほど遅い初出荷となりました。初出荷時は実が小ぶりなものもあり、出荷量も少なめでしたが、徐々に量が増えていて、今週末から来週前半には出荷の最盛期を見込んでいます。収穫した朝倉さんしょは、但馬全域のJAたじま営農生活センターなどで計量、箱詰めし、生のまま京阪神へ出荷するほか、加工品として通年販売します。JAでは、6月上旬までの出荷で、昨年より約4t増の15tの出荷を目指しています。
23日には食農教育の一環として、同部会の福井悦雄部会長が養父市立高柳小学校の4年生児童17人を招き、収穫体験を行いました。朝倉さんしょのさわやかな香りが広がる中で児童らは、福井部会長に教わりながら、朝倉さんしょを一房一房丁寧に収穫しました。
今回初めて収穫を体験した竹原瑛春くんは、「朝倉さんしょのさわやかな香りと大人っぽい味が好き。楽しく収穫できて、朝倉さんしょがもっと好きになった」と話していました。
福井部会長は、「需要は年々増していて、県内外から多くの問い合わせがある。子どもから大人まで多くの人に味わってもらい、朝倉さんしょのファンをもっと増やしたい」と話しました。
養父市八鹿町が発祥の地とされる朝倉さんしょは、実が大粒で房が大きく、後を引かない辛さとさわやかな香りが特長。同部会では今季、494人が但馬全域で約1万1,000本を栽培している。