おおや高原の有機野菜 式で出荷祝う
養父市大屋町のおおや高原で軟弱野菜を有機栽培するJAたじまのおおや高原有機野菜部会は5月18日、今季のホウレンソウなどの出荷を始めました。今年は積雪が多く、ビニールハウスは大きな被害がなかったものの、堆肥舎などの施設に一部被害があり、また雪解けが遅かったため作業が遅れ、平年より10日から2週間ほど遅い初出荷となりました。生育は徐々に良くなっていて、6月からは出荷量が増える見込みです。出荷は12月までで、全量JAを通じて生活協同組合コープこうべに出荷します。
26日には出荷式を開き、生産者、生協関係者、JA職員や行政関係者35人が出席。野菜ジュースで乾杯し、同部会の出荷を祝いました。
出荷式では、同部会の金谷智之部会長が、「今年度は新たな仲間が加わった。おおや高原有機野菜の農業を、次世代へつないでいこう」とあいさつ。月別の出荷量を確認し過去の記録と照らし合わせること、JAや行政職員と積極的に意見を交わすこと、資材や新技術の活用などを検討し、ホウレンソウ1万7,000ケース(1ケース3.2kg)の出荷を目指します。
同JA営農生産部の小山有俊部長は、「農業生産の拡大と農家所得の向上へ、部会、JA、関係機関が連携して販売高1億円の産地を目指したい」と話しました。出席者らは、色濃く育ったホウレンソウの収穫を楽しみました。
同部会は標高500~800mの、冷涼で昼夜の気温差が大きいおおや高原で、雨よけ施設約300棟を利用してホウレンソウ、ミズナ、キクナ、コマツナ、クウシンサイ、コカブ、ミニトマトを栽培。契約出荷先のコープこうべが、地元や阪神間の店舗で販売します。