あぜ道講習会で水稲と特産岩津ねぎの作業確認

 和田山営農生活センターと朝来営農生活センターは6月8日から14日、あぜ道講習会を朝来市内38カ所で開き、約750人が水稲の生育状況と今後の栽培管理を学びました。

 13日に同市岩津地区で開いた講習会には、水稲の生産者ら25人が参加。JA職員が、水稲の生育を見ながら、今年度の苗の生育や田植え後の水管理などを説明しました。同市では、夜温は低いが水温は下がっていないため、茎数は平年より多い傾向にあると話しました。収量や品質を高めるため、今後の作業や秋の収穫に向けて、中干しと溝きりを行って根の活力を高めること、除草剤の効果的な使用方法や草刈りでのカメムシ防除を呼び掛けました。

170613azemiti1.jpg 同地区のあぜ道講習会では、朝来市特産の「岩津ねぎ」の栽培も説明。同地区は岩津ねぎの産地で水稲とあわせて栽培する農家が多く、植え付け前のこの時期に講習会の要望があったことから、JAと朝来農業改良普及センターが協力して今回初めて行いました。

 同センター職員が、株間が広いこと、土壌の窒素分が多いこと、暑い時期に肥料をやることなどが分げつの原因になりやすいことを紹介。植え付け時や夏の管理作業時に注意するよう促しました。

 

 講習会の参加者は、「水稲も岩津ねぎも、必要な作業の確認ができて良かった。増収に向けて、排水対策や除草など、基本的な作業をしっかりしたい」と話していました。