特産「神鍋高原キャベツ」 収穫ピーク

170623kannabe1.jpg 冷涼な気候を利用して生産する高原野菜。甘味としゃきっとした食感が特徴の「神鍋高原キャベツ」の収穫が、豊岡市日高町の神鍋高原で最盛期を迎えました。生産者でつくるJAたじまの神鍋高原園芸組合では、大きく育ったキャベツを刈り取り、箱詰め作業に追われています。

 同組合では今季、生産者22人が約5.2haで栽培。大雪や梅雨入り後の雨不足などの影響で例年より1週間ほど遅い6月12日から出荷を始めました。作柄はやや小ぶりですが品質は上々。7月中旬まで大阪や神戸、地元の市場に出荷します。昨年並みの2万ケース(1ケース12kg)を目指します。

 神鍋高原キャベツは、高原ならではの昼夜の大きな温度差、水はけが良く肥料の保持力が高い火山灰の土などを生かして作っています。秋に苗を植え雪の下で時間をかけて育て、初夏に収穫。色や形など品質の良さは市場でも高い評価を得ています。

 祖父の代からの家業を継いで昨春に就農した渡邊英章さんは、昨年より20a増の50aに作付けました。父の幸雄さんと生産に励んでいます。午前1時半から作業場で、前日に収穫したキャベツを規格や等級ごとに分けて箱に詰め、出荷場に運びます。4時半から収穫を始めます。渡邊さんは、「今年は雨が少なく出だしはあまり収穫ができなかった。今後の雨に期待し、一日100ケースを目標にいいものを出荷したい」と話していました。