優良種子生産に向け栽培管理に一層尽力
JAたじまの村岡種子生産組合は平成29年度、浮き苗の徹底排除、病害虫の防除やほ場の水管理などに努め、種子の品質の向上を目指します。6月26日にリゾートヴィラハチ北(美方郡香美町村岡区和池)で開いた総会には、生産者、JA、行政など約40人が出席。優良な種子の生産に向けて意思を統一しました。
総会では、同組合の中村庄一組合長が、「主要農作物種子法の廃止は不安だが、まずはしっかりと優良な種子を安定供給できるよう栽培管理に努めることが大切。優れた種子生産地としての地位を高めていこう」とあいさつ。JA職員が、同組合の28年度の活動や販売実績、29年度の活動方針などを報告しました。
総会ではこのほか、優良な水稲種子を生産し、組合に大きく寄与した、香美町の田中鉄夫さん(83)を表彰した。田中さんは、「表彰されてうれしい。これを励みに、今後も栽培管理に努め、品種としての特性を維持し、高品質な種子を作りたい」と話していました。
総会後、生産者の栽培技術の向上を目的に講習会を実施。新温泉農業改良普及センターの寺田章普及主査が、異形の稲の見分け方を説明。良質な種子を残すためにも、少しでも異常がある稲を見つけたら株ごと除去するよう呼び掛けました。
同生産組合は29年度、コシヒカリを中心に、生産者39人で昨年度より栽培面積をひろげ、約25.8㌶で栽培に取り組みます。