たじまりんどう出荷最盛期
西日本一のリンドウ産地を目指すJAたじま管内で、「たじまりんどう」が出荷の最盛期を迎えています。生産者らはお盆の最需要期に向けて、たじまりんどうの切り前を見極めて収穫し、選別、調製作業に追われています。
JAたじまでは、株式会社やぶの花、JA全農兵庫、兵庫県と協力して平成28年度、「たじまりんどう」産地化プロジェクトを始動し、生産者を募って栽培を開始。栽培2年目の今年、7月18日に初出荷を迎えました。7月末現在、但馬全域で生産者7人が約1万1,000本を出荷。品質、出荷量ともまずまずで、最需要期に向けて出荷に一層力が入ります。
販売の情勢や出荷の注意点などの情報を関係者で共有するため、8月2日には現地情報交換会を豊岡市奥野のほ場で開き、生産者と同プロジェクトの関係者らが参加しました。情報交換会では、株式会社姫路生花卸売市場の畑﨑直樹常務理事が、「市場は、地元産のたじまりんどうの販売に尽力する。生産者は目合わせで切り前の統一性を高めるなどして、1本でも多く質の良いたじまりんどうを出荷してほしい」とあいさつ。㈱やぶの花の高木規之取締役が、今後のほ場管理や収穫時の注意点などを説明し、出荷規格の厳守を呼び掛けました。
豊岡市奥野でたじまりんどうを栽培する平谷芳文さんは昨年、840株を植え付けました。7月末までで、約2,000本を出荷。平谷さんは、「生育が良く、順調に出荷できている。最需要期に向けて、品質の良いたじまりんどうを少しでも多く出荷していきたい」と話していました。