香住産「二十世紀梨」 出荷始まる
県内一のナシ産地、香美町香住区で特産の「二十世紀」の今季の出荷が始まりました。今年は開花がやや遅くなりましたがその後天候が良く順調に生育し、玉太り、糖度ともに例年並みの出来栄え。初日に持ち込まれた約2tは地元のほか、9月初旬の旧盆にあわせて沖縄を中心に出荷しました。
区内のナシ生産者でつくる香住果樹園芸組合では今季、50戸が約17haで二十世紀を中心に栽培。二十世紀は9月初旬に出荷の最盛期を迎え、大阪や地元の市場のほか、贈答用として全国に発送します。出荷は15日まで続き、昨年より30t多い180tの出荷を目指します。
この日、香住梨選果場では生産者や地元の主婦ら約40人が出荷作業にあたりました。人間の目で選別したあと、光センサーに通して、糖度や大きさ、品質などを測り、等級ごとに箱詰めしました。同組合の野畑輝行組合長は、「最盛期の頃には大きさ、甘さが増し一番いい状態で出荷できそう。香住のナシのおいしさを多くの人に知ってもらうため、販売促進活動にも力を入れたい」と話していました。
組合では、来年の夏に本格的な出荷を目指す新品種で早生の青ナシ「なしおとめ」の販路の拡大にも取り組みます。8月26日に京都市内で試験的に販売するほか、27日にはファーマーズマーケットたじまんまで、試食会を行います。
香住支店横に開設した直売所では、二十世紀の贈答用などの注文を受け付けています。問い合わせは、香住選果場、TEL0796(36)2910まで。