コープこうべ組合員ら産地訪れ稲刈り体験 ツアー通し食と農を学ぶ

170916coopsinekariogp1.jpg170916coopsinekariogp2.jpg JAたじまのつちかおり米協議会、生活協同組合コープこうべ、全農パールライス株式会社と全農兵庫県本部は9月16日、米作りを通して組合員が食と農のつながりを学ぶ「コープス兵庫コシヒカリ親子米作り体験ツアー」の最終回をうづかの森(美方郡香美町村岡区森脇)で開きました。ツアーは全3回で、同生協と契約出荷している特別栽培米コシヒカリ「つちかおり米」の田植えから稲刈りまでを体験します。ツアーには同生協の組合員親子10組約30人が参加。この日は、5月に植えた稲を手刈りしたほか、同JAの米倉庫の見学や、米の模擬検査を体験しました。

 稲刈りでは、JA職員が鎌を使った稲の刈り方を説明。参加者らは、たわわに実った稲を一株一株丁寧に刈り取り、稲刈りを楽しみました。また、米袋から米をカルトンに抜き取り、粒の状態を確認して水分計で水分量を測るなど、お米の模擬検査も体験しました。さらに、豚汁や漬物など但馬産の食材で作ったおかずと、釜で炊いた新米のつちかおり米を味わうなど、参加者らは食と農の両面からツアーを満喫しました。

 神戸市から親子で参加した白井優子さんは、「普段食べているお米が、どのような工程を経て私たちの口に運ばれているかを知り、改めてお米のありがたみに気づいた。これからもお米をたくさん食べて、少しでも農家さんの支えになりたい」と話していました。同協議会の杉岡富之会長は、「食と農のつながりやお米の大切さなど、米作りを通して農業への理解を深めてもらえたようでうれしい。消費者にお米のことをもっと良く知ってもらうために、今後もツアーを継続したい」と力強く話していました。

 同米は、化学合成肥料窒素成分を慣行栽培の9割減、農薬の使用を慣行栽培の5割以下に抑えた特別栽培米コシヒカリ。人と自然にやさしい食べ物づくりを目指して安全・安心をいっそう追及する、同生協のブランド「フードプラン」に指定されています。強い粘りとコシがあり、冷めてもおいしいのが特長です。同協議会員422人が約273haで栽培しています。