20年目の仙櫻 蔵出し祝う

171102sensakura.jpg 養父市内の蛇紋岩地帯で栽培する酒造好適米「兵庫北錦」を使った日本酒「仙櫻」が、今年も蔵出しされました。山陽盃酒造株式会社と養父市は11月2日、同市大屋町の明延鉱山探検坑道内にある酒蔵「明寿蔵」で蔵開式を開催。同社の壺阪雄一専務理事、同市の広瀬栄市長、同米生産者の栗田一夫さん、JAたじま、同市内の酒販売店や行政関係者ら約30人が出席し、仙櫻の蔵開きを祝いました。

 仙櫻は、ミネラルを豊富に含む蛇紋岩地帯で有機栽培した「兵庫北錦」と、氷ノ山から湧き出る天然水「ぶなのしずく」を使った純米吟醸酒。

 年間の平均温度が約12度に保たれる明寿蔵で約半年間熟成させた仙櫻は、フルーティな香りと、すっきりとした透明感の中にこくのある味わいが特徴です。販売開始から20周年の今年は、特別な記念ラベルを貼り、同日から市内の酒販売店など5店で販売しています。1.8l入り一升瓶が3,700円(税込)、720ml入りが2,300円。いずれも、880本、1,200本の数量限定です。

 養父市の広瀬市長は、「良質な養父市のお米や水、明延鉱山の坑道など地域資源を使って新たな特産を作ろうと考え、実行した努力が実り、20年間愛されてきた。これからも多くの人に養父市の魅力を知ってもらえるよう努めたい」と話していました。