トマト共同育苗 接ぎ木作業始まる
豊岡そ菜部トマト委員会は1月30日、平成30年産のトマト生産に向け、苗の接ぎ木作業を始めました。たじま野菜育苗センターに集まった会員8人が、苗一つひとつを丁寧に接ぎあわせ、接ぎ木苗約6000本を仕上げました。作業は3月中旬までにあと2回行います。
接ぎ木苗は、地中に根を張る「台木」と実がなる「穂木」の2つを接ぎあわせた苗。耐病性のある台木に優良品種の穂木を接ぐことで、品質の良い丈夫な苗をつくります。
豊岡市内のトマト生産者で構成する同委員会では毎年、品質や生産性の向上を目的に、土づくりや播種、接ぎ木などの育苗作業を共同で行っています。今季は2万本を、時期をずらし3回に分けて播種。この日、会員らは約1か月前に播種した台木と穂木をそれぞれナイフで斜めに切り、台木に取り付けた支持具に穂木を差し込んでいきました。
西浦勝治委員長は、「接ぎ木は細かい作業で手間はかかるが良い苗を作るためには手を抜けない。定植までにいい苗を育てたい」と話していました。接ぎ木した苗は、専用の施設に移し3日間ほど温度や湿度を管理し、活着後にそれぞれが持ち帰り3月上旬から4月中旬にかけてハウスに定植します。