良質な酒米を提供しよう 総会で次年度の取り組みを確認

180126kitanisikisoukai.jpg JAたじまの浜坂兵庫北錦生産部会は平成30年度、作付面積の拡大に努め、29年度より30㌧多い250㌧の出荷を目指す。1月26日に浜坂支店で開いた総会で決めました。

 同部会が栽培する酒造好適米「兵庫北錦」は、大粒でタンパク質が少なく、心白が大きいのが特長です。美方郡新温泉町の浜坂地区では30年以上にわたり栽培されていて、香住鶴株式会社(美方郡香美町香住区小原)などの酒蔵に出荷しています。

 同部会では29年度、生産者64人が約39㌶で兵庫北錦を栽培。6月の低温や8月の日照不足で登熟不良が心配されていましたが、生産者らの適期刈り取りにより、1等米比率は93%で、28年度より13㌧増の220㌧を出荷しました。また、29年度は初めて品評会を開催。今後も毎年度開き、生産者の生産意欲と栽培技術の向上、高品質化への意識を高めます。

 総会には、生産者、香住鶴㈱、行政、JA全農兵庫や同JA職員など関係者ら約50人が出席。同部会の坂本凱章会長(写真)が、「兵庫北錦を求める声は大きい。需要に応えるために作付面積を拡げ、今後も良質な兵庫北錦を作ろう」とあいさつ。JA全農兵庫米麦部米麦課の桐山裕史課長が、酒米の情勢や17年度の栽培状況などを報告しました。出席者らは、30年度の栽培に向けて、オール1等米を目指すこと、適期刈り取りを励行すること、契約先に良質な兵庫北錦を届けることを掲げた合言葉を唱和し、意思を統一しました。