キュウリの生産と消費の拡大に向け加工業者と意見を交換
加工用のキュウリを生産するJAたじまの養父市きゅうり生産部会は2月13日、取引先の姫路中央漬物株式会社(揖保郡太子町山田)と意見交換会を開き、生産・流通・加工や平成30年度の部会の運営について話し合いました。情報を共有し、相互理解を深め、キュウリの生産と消費の拡大に資することを目的に毎年開いています。
同部会では、JAを通して全量を姫路中央漬物㈱に出荷していて、29年度は生産者10人で約20㌧のキュウリを出荷しました。出荷したキュウリは、ぬか漬けや浅漬けに加工され、京阪神の小売店に並びます。
意見交換会では、生産者、姫路中央漬物㈱やJAなど関係者ら12人が出席。姫路中央漬物㈱の福井如一社長が、近年の漬物市場の動向について説明。素材そのものの味を生かした漬物が流行していることから、素材となるキュウリのさらなる高品質化と加工用に適した品種の導入について提言しました。また、生産者からは、廃棄を減らすために出荷規格の明確化やJAを介した姫路中央漬物㈱との情報共有の強化の要望がありました。
部会員の西谷正博さんは、「取引先の意見や思いを聞けてよかった。期待に応えられるようこれからも高品質なキュウリを増産したい」と話していました。姫路中央漬物㈱の福井如一社長は、「責任を持って販売に努めていく。生産者の皆さんは安心して、一本でも多く出荷してほしい」と意欲を示しました。