永続的な産地維持へ新たに担い手担当 総会で確認

 おおや高原有機野菜部会は平成30年度、主力品目であるホウレンソウの出荷量向上、設備の更新・管理と、新たなぼかし肥料の確保に加え、新規就農者の確保と育成に力を入れます。永続的な産地維持を目指し、部会内に新たに「担い手担当」を設けました。農業後継者の育成マニュアルを整備するなど新規就農者の受け入れ体制を強化します。2月27日、JA総合営農センターで開いた総会で決議しました。

180227ooya.jpg 総会には、部会員、行政関係者やJA職員ら約20人が出席。同部会の金谷智之部会長(写真)が、就農セミナーなどへの積極的な参加で、部会に興味を持つ人が少しずつ増えていることを報告しました。

 農業研修生の受け入れなども意欲的に行い、今後も後継者の確保、育成に努めることを確認し、「JAや行政など関係機関、部会員が団結、協力して新規就農者の加入を促し、産地力を高めて1億円産地を目指そう」と呼び掛けました。

 同部会は、標高約600mのおおや高原で、約300棟の雨よけハウスを使って軟弱野菜などを有機栽培しています。29年度は、生産者9人が、ホウレンソウを中心にミズナやコマツナなど7品目82tを、全量JAを通じてコープこうべに出荷しました。

 今季は、冬から春にかけて雪が多く播種などの作業が遅れたことや、秋の大型台風などが影響し、期間を通じての出荷量は昨季を下回りました。しかし、秋までは比較的順調な出荷で、10月末までの出荷量は昨年度の出荷実績を上回っていたことから、来季も有機栽培で安全・安心な軟弱野菜のさらなる出荷を目指します。主力のホウレンソウは、1万7千ケース(1ケース3.2kg)の出荷目標を掲げました。