収穫最盛期 豊岡市但東町産「山うど」

180306udo1.jpg 豊岡市但東町で、特産「山うど」の収穫が最盛期を迎えています。但東町野菜生産組合山うど部会では、ビニールハウスを使って促成栽培するウドの収穫作業に追われています。

 同部会では今季、町内の農家8戸が約300aで13,000株を栽培しています。生育は順調で、平年並みの2月14日から出荷を始めました。収量、品質ともに良好だそうです。4月中旬まで収穫を続け、豊岡や京阪神の市場へ昨年並みの5tの出荷を見込んでいます。

 同ウドは、山野に自生するものに比べあくが少なく、柔らかく、茎、皮、葉の全てが食べられることが特徴。自生ものは晩春から初夏に旬を迎えますが、部会では2月半ばからの出荷を目指しています。春に水田に植え付け冬に掘り起したウドの根株をハウス内に並べて土をかぶせます。その上に深さ約30cmに籾殻を敷き詰め、電熱線で加温して発芽を促します。長さ約40cmになれば収穫です。

 松本大和さん(写真)は、祖父の春雄さん、父の浩さんとともにウド4000株を栽培。松本家では朝から収穫、出荷の作業に大忙し。ハウスの中では大和さんが専用の刃物でウドを株元から1本ずつ丁寧に切り取っていました。「きんぴらや天ぷら、サラダなどがおすすめの食べ方。しゃきしゃきとした食感とさわやかな香りで春の息吹を感じてほしい」と話す大和さん。

 同部会では、贈答用など全国発送も行っています。問い合わせはJAたじま但東営農生活センター、(TEL)0796-54-1080。