市場価値高め有利販売へ 総会で確認

180305kinokosoukai.jpg 豊岡市内でシイタケやヒラタケなどのキノコ類を生産するたじま農協きのこ部は平成30年度、基本的な作業を厳守し、健全菌床や優良ほだ木の育成に努めること、適期の収穫や規格の選別を徹底し、より高品質なキノコの出荷を目指すことを決めました。3月5日に城崎温泉あさぎり荘で開いた第23回通常総会で決議しました。
 同部では29年度、生産者27人で菌床や原木栽培によるシイタケや、ヒラタケなどを地元の市場を中心に、京都の市場や同JAが運営するファーマーズマーケット「たじまんま」などに出荷しました。10月に相次いだ台風や長雨の影響で、ハクサイなどの葉物野菜が高騰したことから、鍋物需要の低まりに伴うキノコ類の販売への影響が心配されていましたが、重点市場への出荷、消費者需要に即した荷姿や規格での出荷などの販売努力で、28年度より8㌧増の31㌧を出荷。販売高は前年度比121㌫となりました。
 総会には、生産者、市場関係者やJAなど関係者ら約20人が出席。29年度の事業と収支決算、30年度の事業計画と収支予算など全4議案を審議し、すべて原案通り承認しました。30年度は、29年度に引き続き、先進地への視察や役員らによる巡回で栽培技術の向上と平準化をはかります。同部の山﨑勇喜部長(写真)は、「生産者一人一人が栽培管理に努め、高品質なキノコを少しでも多く市場に出荷しよう」と呼びかけました。