香住ナシ 産地力とブランド力を強化しよう 総会で確認

180305aksumikajyusoukainaka-.jpg 美方郡香美町香住区のナシ生産者で組織するJAたじまの香住果樹園芸組合は平成30年度、主力品種の「二十世紀」や県が開発した新品種「なしおとめ」の増産と、地元内外への販売促進に努めることを、3月5日にファミリーイン今子浦で開いた第59回通常総会で決議しました。

 同組合では29年度、生産者50人で127㌧のナシを地元や京阪神の市場、沖縄や和歌山のJAファーマーズマーケットへ出荷しました。8月の曇天による日照時間と雨の不足で生育がやや鈍化しましたが、その後天候に恵まれ、平均糖度は11度以上と例年より髙くなりました。30年度より本格出荷を目指す「なしおとめ」は、市場関係者から甘くておいしいと好評だったことから、今後も積極的に増産を目指します。全体として53㌧増の180㌧を出荷目標に掲げました。

 総会には、生産者、行政やJAなど関係者ら約40人が出席、29年度の事業と収支決算、30年度の事業計画と収支予算など全6議案を審議し、すべて原案通り承認しました。

 同組合の吉川晴雄組合長は、「品質が高くおいしい、もっと出荷してほしいという声を市場から多く聞く。これまで以上に出荷量を増やし、販路の拡大にも力を入れ、香住ナシの知名度をさらに上げよう」と呼びかけました。

 総会ではこのほか、優秀なナシ生産者を決める「第32回 香住梨高品質コンクール」の表彰式があり、最優秀賞の兵庫県知事賞に香住区間室の池田元継さんが選ばれました。池田さんは、「2年連続で選ばれてとてもうれしい、受賞を励みにこれからもおいしい香住ナシを消費者に届けていきたい」と喜びを語りました。