さらなる面積拡大へ 朝来市黒大豆振興大会で決議
JAたじまあさご黒大豆部会は平成30年度、生産基盤の強化、産地の活性化と農家所得の向上に向けて、さらなる栽培面積の拡大に努めます。計画的出荷、栽培講習会や部会員同士の密な情報交換による栽培技術の向上などで市場に信頼される産地づくりに力を入れ、安定生産の確立し特産の黒大豆を一層振興するため、栽培面積60haの目標を掲げました。3月19日に和田山支店で開いた29年度朝来市黒大豆振興大会には、部会員、行政関係者、JA全農兵庫、同JA役職員ら約60人が出席。29年度の出荷・販売実績を振り返り、30年度の栽培に向けて意思を統一しました。
同部会では今季、部会員115人が約41haで丹波黒大豆を栽培。今季は、台風の影響が心配されましたが目立った被害はなく、順調に生育しました。適度な降雨や部会員らの適期作業により作柄は良好で、昨季を大きく上回る約45tを出荷しました。
大会では、同部会の藤本茂樹部会長が、「消費者の期待に応えるためには、安定的な供給が不可欠。講習会などで得た情報を自身の栽培に生かして収量増を目指そう」とあいさつ。同JAの山下正明常務理事が、「乾燥調製、選別や販売はJAが責任をもって行い、生産者の負担を減らせるよう努めていく。さらなる面積拡大へ、生産者は栽培に尽力してほしい」と呼び掛けました。
このほか、生産者の栽培技術を改善し黒大豆の品質を高めるために開く朝来市黒大豆共励会の入賞者を表彰。
最優秀賞の兵庫県知事賞には、朝来市山東町の森営農組合を選びました。同営農組合の村上喜久男さんは、「栽培の時期に合わせた管理作業が奏功し、大粒のものが多かった。組合が発足して初めての受賞でうれしい」と喜びを語りました。
そのほかの入賞者は次のとおりです。
優秀賞(朝来市長賞)=藤田学さん(朝来市和田山町)
同 賞(朝来農林振興事務所長賞)=衣川孝司さん(朝来市和田山町)
同 賞(朝来農業改良普及センター所長賞)=坂田哲一郎さん(朝来市)
同 賞(兵庫県農業協同組合中央会長賞)=藤原寿雄さん(朝来市山東町)
同 賞(全国農業協同組合連合会兵庫県本部賞)=藤原栄さん(朝来市山東町)
同 賞(たじま農業協同組合長賞)=四辻誠さん(朝来市山東町)
優良賞(JAたじまあさご黒大豆部会長賞)=天野敏子さん(朝来市和田山町)、吉井弘さん(朝来市和田山町)