軟白ねぎ 健苗育成で品質・収量の向上へ
JAたじまの軟白ねぎ生産者組合は平成30年度、健苗の育成に努め、より高品質な軟白ねぎの出荷増を目指します。3月26日、温泉営農生活センターで開いた総会で決議しました。
同組合では29年度、美方郡内の生産者16人が約1.4㌶で栽培。約12.5㌧の軟白ねぎを地元や京阪神の市場に出荷しました。5月から8月下旬にかけては天候に恵まれ順調に生育していましたが、9月以降に長雨や日照不足の影響で根の張りが弱まり生育が鈍化。また、10月下旬の台風による葉折れや、冠水による根腐れの影響で出荷量は減少しました。土寄せや排水など生産者らの速やかな対応で出荷減は最小限に留まりましたが、天候不順への対策の強化が求められています。30年度は、水や温度、肥料の調節など育苗中の管理に努めるほか、根の張りや初期生育を促す亜リン酸肥料を導入し、天候不順に強い苗づくりを目指します。
総会には、生産者、行政やJAなど関係者ら約20人が出席。29年度の事業報告と収支決算について、30年度の事業計画と収支予算についてなど全3議案を審議し、全て原案通り承認しました。同組合の尾﨑嘉孝組合長は、「初期生育が悪いとその後の生育に大きく影響してくる。品質と収量を上げるにも、組合一丸となって健苗づくりに努めよう」と呼びかけました。