甘み十分 香住梨「二十世紀」出荷始まる
香住果樹園芸組合は8月26日、青梨「二十世紀」の今季の出荷を始めました。今夏の猛暑により糖度が高いナシに仕上がっています。初日にJA香住梨選果場に集まったナシ約2.3tを大阪の市場や贈答用に出荷しました。
同組合では、「二十世紀」を中心に早生や晩生種など約10品種を栽培し、「香住梨」のブランド名で大阪や地元の市場、沖縄、JAファーマーズマーケットたじまんまなどへ出荷しています。今季は48戸が約16haで取り組んでいます。
今季の「二十世紀」は、雨不足で果実はやや小ぶりですが、十分な日照時間で初日の平均糖度は昨年より0.1度高い11.8度でした。9月初旬に出荷の最盛期を迎える見込みです。作業は15日まで続き、150tの出荷を目指します。
この日、選果場では生産者や地元の主婦ら約40人が出荷作業に当たりました。ベルトコンベアーで流れる梨を人の手で選別した後、光センサーに通して、糖度や大きさ、品質などを測り、等級ごとに箱詰めしました。同組合の吉川晴雄組合長は、「台風の影響はほとんどなく今日を迎えることができた。この暑さで甘さが増しておいしいナシができている。ぜひ香住梨を味わってほしい」と話しました。
JA香住支店横に開設した直売所では、「二十世紀」の贈答用などの注文を受け付けています。問い合わせは香住直売所、(電)0796(36)2910。