栄町営農組合が誕生
豊岡市栄町の農家15戸が9月29日、栄町営農組合を立ち上げました。栄町会館で開いた設立総会には組合員、JA職員や行政関係者ら約20人が出席。「心は一つ 力を合わせて ふる里を守りつなげる」をスローガンに、住民相互が助け合いながら農地を守り活力ある集落づくりを目指すことを申し合わせました。組合長に就任した福本潔さんは、「高齢化や後継者不足によって増える遊休農地や農業経営の改善などが課題。地域の他の組織とも協力し合って栄町の農地を守り、みんなが安心して暮らせる集落にしたい」と話しました。
組合は農作業の受託や農業機械の共同利用などを行い、効率的な農業の実現と後継者の育成を図ることを目的に設立。当面は組合のオペレーターが所有する農業機械の利用を主とした作業受託型で運営します。将来的には組合で機械を所有し、農作業の受託と一部の農地を利用して生産、販売する自作経営型を目指します。
同地域では集落営農組合の設立に向けて平成28年に住民へのアンケートを実施し、昨年12月に設立準備委員会を設置。集落の農業ビジョンや組合の運営方法などについて協議しながら準備を進めてきました。
豊岡営農生活センターの土肥利幸センター長は、「これからも関係機関と連携しながら、営農指導や情報提供などで集落の農業を支援していきたい」と話しています。