相田集落営農組合が法人化
豊岡市但東町相田集落に11月24日、相田農事組合法人が発足しました。相田コミュニティセンターで開いた設立総会には、組合員、JA職員や行政関係者ら約30人が出席。役員選任や事業計画など全3議案を承認し、発起人の代表でもある衣川清喜さん(写真)が初代代表理事に就任しました。
衣川代表理事は、「地域が一つになって農業振興に取り組み、地域の夢と誇りを育んで新たな地域づくり推進の一翼を担う組織運営を目指したい」と抱負を語りました。
同法人は昭和61年に設立した相田営農組合が発展したもの。特別栽培米コシヒカリの「つちかおり米」や「コウノトリ育むお米」などの水稲の集団化、そばの団地化などを先進的に取り組んできました。農業者の高齢化や担い手不足などの課題の解決に向けて法人化を決めました。
同法人の組合員は集落の農家全戸の34人です。営農組合では水稲やそばなど合わせて約18haを管理。今後は法人化による体制強化で計画的な後継者の育成を目指し、作業受委託にも積極的に取り組みます。また、共同利用施設の設置や農作業の共同化などでより生産性を上げ、所得向上を目指す方針です。
但東支店の小西明彦支店長は、「法人化がゴールではない。今後も行政と協力しながら、営農指導や情報提供など経営安定のための支援をしていきたい」と話しました。