農事組合法人 府市場農産が誕生
日高営農生活センター管内の豊岡市日高町府市場で12月3日、農事組合法人 府市場農産が発足しました。府市場公民館で開いた設立総会には、組合員、JAや行政の関係者ら約30人が出席。事業計画や役員選任など全4議案を承認し、発起人の代表でもある尾藤光さんが初代代表理事に就任しました。
同法人は平成19年に発足した府市場営農組合が発展したもの。生物多様性や自然環境に配慮したコウノトリ育む農法で水稲やダイズなどを生産し、その大部分をJAに出荷しています。
同法人には農家など33戸が加入。今後も営農組合が管理していた約47haを維持します。アズキの生産にも新たに取り組み、来秋には県の補助事業を活用して汎用コンバインを導入する計画です。アズキやダイズの収穫などに活用します。農作業の受託体制や雇用環境を整えて組合員が働きやすい組織作りと、農作業や機械利用の共同化などで農産物の品質と量の安定化を目指します。
尾藤代表理事は、「府市場は町内最大級の農地保有地区。次世代の後継者が興味を持ち、永続的に楽しく農業に従事できるような環境を地域とともに作っていきたい」と抱負を述べました。日高支店の田中真人支店長は、「少子高齢化や担い手不足など課題はあるが近隣地域とも協力して農地を守っていってほしい。JAも地域発展のため全力で支援していきたい」と話しました。