美方大納言小豆 天候不順対策と省力化で収量増へ 生産者大会で取組確認
JAたじまの美方大納言小豆生産組合は平成31年度、更なる産地の強化に向けて、天候不順に強いほ場づくりと農業機械の活用による栽培の省力化に努めます。1月17日に美方郡新温泉町湯の健康福祉センター「すこやかーに」で開いた生産者大会で、更なる栽培面積と生産量の拡大を目指すことを申し合わせました。
同組合は30年度、生産者146人が約20㌶で栽培。7月播種期の高温や9月の長雨、3度にわたる台風などの悪天候の影響で、出荷量は17年度より約5㌧減の約6㌧を出荷しました。31年度は、天候に応じた播種深度の見極め、明渠の設置による排水対策などに努めるほか、JAが保有する収穫機や脱粒機を活用して作業の省力化を図り、栽培面積を積極的に拡げます。
大会では、同組合の長谷坂栄治組合長が、「美方大納言小豆は品質やおいしさはもちろん、近年の全国的なアズキ不足の影響もあり、増産を望む実需者の声が年々増している。先人が築きあげてきた地域の宝として、これからも関係機関一丸となって増産と振興に努めていこう」とあいさつ。出席した生産者や市場関係者、行政、JAなど約40人が、目標の実現に向けて意思を統一しました。大会ではこのほか、むらおか振興公社の田丸明人代表取締役(写真)が「美方大納言小豆を使った商品による地域特産振興」と題し講演しました。