トマト苗接ぎ木作業開始 共同で育苗
豊岡そ菜部トマト委員会は1月29日、たじま野菜育苗センターで、2019年産のトマト生産に向けて接ぎ木作業を始めました。作業は3月上旬までに後2回行い、合計1万5000本を接ぎ木します。
接ぎ木は、耐病性のある台木に優良品種の穂木をつなぐことで、丈夫で良質な苗を作ることができます。同委員会では12月から3月までの間、土作りや播種、接ぎ木の育苗作業を共同で行います。
この日は、全会員の10人が集まり、約4時間かけて苗約7000本を接ぎ木しました。作業では上部を切り落とした台木に、大玉の品種の穂木の切り口を合わせてチューブ資材を使って接いでいきました。接ぎ木した苗は、専用の施設に移して3日間ほど温度や湿度を管理。台木と穂木が結合後に各会員が持ち帰って管理を続け、3月上旬からハウスに定植する予定です。
トマト栽培歴30年の松下達雄さんは、「接ぎ木は連作障害を軽減させ、病気に強い苗を作るための重要な作業。太さや切り口の角度が合わないと、台木と穂木がうまくつかず、収量にも影響する」と話し、一本一本慎重に作業をしていました。