「みかた棚田米」の品質・収量を高めよう 総会で取組確認
JAたじまのみかた棚田米生産部会は平成31年度、栽培研修会やあぜ道相談会などを通じて、生産者一人一人が栽培技術の研鑽に励み、出荷米のさらなる高品質化と収量増を目指します。2月22日、美方郡新温泉町湯の健康福祉センター「すこやかーに」で総会を開き、生産者や行政、JAなど関係者ら約40人が出席し、目標に向けて意思を統一しました。
同部会は30年度、生産者277人が約93㌶で栽培し、JAへ約260㌧を出荷しました。今季は、7月下旬から8月にかけて雨が全く降らなかったほか、9月の登熟期には台風に何度も見舞われ生育が鈍化。出荷量は契約対比84.3㌫で、1等米比率は96㌫でした。31年度は、暦に忠実な栽培はもちろん、近年の天候不順への対応力を高めるため、栽培に関する情報や技術の共有に努めるほか、消費者との稲刈り交流会や店頭販売による同米のPRなど、販売促進活動にも積極的に取り組み、みかた棚田米のさらなる振興を図ります。
総会では、30年度の事業報告と収支決算、31年度の事業計画と収支予算など全2議案を審議し、全て原案通り承認しました。天良敬次会長は、「昨季は天候不順の影響で苦労の連続だった。今季も栽培管理に努め、消費者に喜んでもらえるようおいしいみかた棚田米の生産に励もう」と呼び掛けました。
総会後は、郡内でも深刻な問題となっているシカやイノシシなどの獣害による農作物被害について研修会を開催。県森林動物研究センターの田口彰課長から、各害獣の習性や、防護柵や電気柵の効果的な設置方法について学びました。