サンショウの若葉「木の芽」 出荷真っ最中
香住野菜生産組合山椒部会は、「木の芽」の収穫作業に追われています。今季は天候不順の影響で、収量が大きく落ち込む見込みです。5月上旬まで京阪神の市場へ、前年比3割減の6000箱(1箱200g)の出荷を予想しています。
今季は前年並みの3月31日から出荷を始めました。暖冬だったため、生育が早まることが予想されましたが、4月初旬にあられが降ったり、強風が吹いたりして、多くの葉が損傷しました。
部会には美方郡内の36戸が所属しています。部会全体の出荷量の7割以上を占める香美町香住区余部の御崎地区では、15戸が日本海に面した山の斜面を利用して木の芽を生産。若芽を一つ一つ手で摘み取り、丁寧に選別して木箱に詰めます。最盛期には家族総出で作業を行います。
岡田和部会長は「品質はまずまず。ここの木の芽は香りが強く、濃い味が特長。手作業が多くて大変だが、良いものを届けたい」と話しました。香住営農生活センターの担当者は「部会が生産する木の芽は、市場からの評価が高く、期待も大きい」と話していました。