地元の伝統野菜を知ってもらおう 部会員らが植え付け指導
学校給食に野菜を供給している日高農産物直売所出荷部会は八代おもいやりネットと豊岡市日高学校給食センターの協力で6月11日、食育活動の一環として豊岡市立八代小学校の児童に在来種「八代オクラ」の苗の植え付けを指導しました。今年で3回目となるこの体験は、児童や教員、その家族の地産地消への意識醸成や、食と農業、伝統野菜への理解を深めることを目的としています。
八代オクラは八代地区で約60年前から栽培されてきました。流通しているオクラは5角のものが一般的ですが、八代オクラは8角以上。太くて短い形で、産毛が少ない。大きくなってもやわらかく、食べやすいことが特長。
全校生34人は、JA職員や畑の管理者である吉岡亮さんの指導で、近くの畑に苗200本を植え付けました。9月初旬に児童らが収穫します。収穫したオクラは給食センターに納入し管内の小中学校8校に提供されます。1年生の三木仁之祐さんは、「土を掘って植えることが楽しかった。ネバネバしていてオクラが大好き。給食が楽しみ」と笑顔で話していました。
八代おもいやりネットの会長の赤坂健司さんは「地元の名産を児童にも知ってもらい、八代オクラを世に広めたい」と話し、10年以上八代オクラをつくっている吉岡亮さんは「伝統野菜を後世に伝え地域で守っていきたい。給食を楽しみにしてください」と話していました。