香美町子牛品評会 中村さん一等
香美町とJAたじまは9月6日、第15回香美町前期子牛品評会をJAたじまのみかた畜産事業所で開きました。この日の品評会では、香美町内の20戸の生産者が生後6ヶ月から8ヶ月の子牛44頭を出品しました。雄・雌の部は30点出品され、最優秀賞である一等賞一席に小代区東垣の中村まゆみさんが出品した「みやよしふく」を、去勢の部は14点出品され、最優秀賞である金賞一席に村岡区境の田中一馬さんが出品した「福鶴和」を選びました。
同品評会は、質の高い但馬牛を生産するための技術と改良意識向上のために毎年、前期と後期で2回開催しています。今回行われた前期では同JA畜産部職員3人が、全国和牛登録協会の審査標準をもとに、資質や品位・均称など出品牛の発育具合を一頭ずつ入念に審査し、それぞれの部で5頭ずつ上位入賞牛を選びました。
雄・雌の部で一等賞一席に選ばれた中村さんの出品牛「みやよしふく」は、今年の1月12日生まれで、父牛に「芳悠土井」、母の父牛に「福広土井」の血統を持ちます。審査では、骨締りや肩付きも良く、体上線も平直で胸の深みもあり、後ろからみた背幅も但馬牛としては充分あり全体のバランスが取れていたことが高く評価されました。中村さんは「夏バテをしないよう徹底した牛舎内の温度管理と、牛の体調管理には特に気を付けました。久しぶりに一等賞一席がとれてとてもうれしい」と喜びを語りました。同品評会の審査委員長を務めた同JA畜産課の村尾忠司課長は「猛暑の影響も心配したが、出品された子牛は発育も良好で飼養管理の細やかさがうかがえた。全体的に美方郡産但馬牛の資質・品位を充分に備え、例年通りの子牛が生産されている」と振り返りました。
そのほかの上位入賞牛と出品者は次のとおり。
雄・雌の部 一等賞二席=「うえだ416」上田伸也さん(村岡区)
同三席=「ぼたん」淀貴至さん(香住区)
同四席=「うえだ336」上田伸也さん(村岡区)
同五席=「きくやま2」森脇雄一さん(村岡区)
去勢の部 金賞二席=「上田340」上田伸也さん(村岡区)
同三席=「福世」森脇薫明さん(村岡区)
同四席=「藤正照」井上哲也さん(村岡区)
同五席=「寸8」西崎武志さん(村岡区)