今井さん初W受賞 第15回香美町子牛品評会
香美町とJAたじまは10月31日、JAたじま みかた畜産事業所(美方郡新温泉町歌長)で第15回香美町子牛品評会の後期の部を開きました。雄・雌の部の一等賞一席に小代区東垣の今井正己さんが出品した「おじろひめ7」を、去勢の部の金賞一席に同じく今井さんが出品した「正福」を選びました。今井さんの出品牛が一等賞一席に選ばれたのは3回目で、両部門で受賞したのは初となりました。
品評会は、優秀な但馬牛を生産するための技術研鑽や、畜産農家同士の意見交換の場として毎年開いています。今回行われた後期では、雄・雌の部は37頭、去勢の部は16頭の合計53頭が出品されました。同JA畜産部職員3人が但馬牛としての資質、品位・均称や発育状態など一頭ずつ入念に審査し、それぞれの部で上位入賞牛を選びました。
「おじろひめ7」は今年の3月8日生まれで、父牛に「芳悠土井」、母の父牛に「丸富土井」の血統を持ちます。審査では、月齢に合せて発育良好で伸びやかで、特に体上線の形状が平直であり発育に負けない体の深みがあることが高く評価されました。今井さんは「子牛にストレスを与えないことや、餌を食べすぎないように飼料管理に気を付けた。今日出品した3頭すべてが上位入賞してとてもうれしい」と話していました。同JA畜産課の村尾忠司課長は「秋に入り涼しくなって子牛の食い込みも進み、もう一段発育も伸びる時期で全体的な発育は良好だった。美方郡産但馬牛の品位は保ちつつ後躯の充実した子牛も増えてきた」と話していました。
そのほかの上位入賞牛と出品者は次のとおりです。
雄・雌の部 一等賞 二席=「うえだ691」上田伸也さん
三席=「おふく1の7」井上哲也さん
四席=「てるしろ6」長瀬五一さん
五席=「よしみ3の1」吉岡芳彦さん
六席=「かずひめ」今井正己さん
種牛の部 金賞 二席=「広悠」中村芳老さん
三席=「俊福」朝倉久子さん
四席=「美福6」本上純也さん
五席=「上田612」上田伸也さん