「かにのほほえみ」商標登録 ブランド力強化へ

加工.jpg

 地域資源であるカニ殻を肥料に作るコシヒカリ「かにのほほえみ」が201911月に商標登録を受け、かにのほほえみ米生産部会が29日、香住支店で記者会見を開きました。

 今後は、来年度の出荷の時期に合わせて専用のシールを作る予定で、PRに努めます。また、20198月に化学肥料や農薬の使用を慣行の5割以上減らしたことで兵庫県認証食品の認定を受けました。安全・安心な米をアピールし、地元の学校給食に毎食提供を目指します。

 「かにのほほえみ」は美方郡香美町香住区の68人で栽培しています。肥料に細かく砕いたカニ殻を使っており、キチン酸やタンパク質、炭酸カルシウムなどが含まれています。このカニ殻は肥料としてだけでなく、病害発病抑制や土壌改良、連作障害防止、植物生長促進など様々な効果が報告されています。今年度は483アールで栽培し、477袋(130キロ)をJAたじまに出荷しました。香美町ふるさと納税返礼品や、JAの米穀課が運営するオンラインショップ「地米屋」で販売しています。

 かにのほほえみ米生産部会の山本勝昭部長は「商標登録をきっかけに販路拡大に期待したい。また、生産農家が増えて盛り上がっていってほしい」と話していました。