消費者が求める梨作りを目指す 香住果樹園芸組合 総会

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 香美町香住区の梨生産者で構成する香住果樹園芸組合は2020年度、組合員相互の連携を密にし、消費者が求める安全・安心、そしておいしい「香住梨」作りを目指します。3月6日に下浜公会堂(美方郡香美町香住区下浜)で開いた総会で決めました。総会に組合員やJA職員、関係機関ら42人が参加しました。

 同組合の吉川晴雄組合長は「インターネットやAIの普及が加速している中、毎年同じような施策では遅れを取ってしまう。6次産業化するなどして、所得の増大を目指そう」とあいさつしました。

 同組合は2019年度、生産者47人が約15ヘクタールで栽培し、同JA香住営農生活センター香住梨選果場に約96トン荷受けしました。19年度はカラスの被害が多く、18年度の約118トンから減少しました。2019年度は日照不足や梅雨明け後の高温乾燥で雨が無く、果実肥大が抑えられ小玉の年でしたが、平均糖度は11.5度と高く食味は上々でした。JAたじまファーマーズマーケット「たじまんま」提携店へ販売したほか、ふるさと納税御礼品を増加させるなど単価の底上げを図った結果、19年度の販売単価は18年度の391.15円を大きく上回る457.08円となりました。

 総会ではこのほか、優良生産者を決める「第34回 香住梨高品質コンクール」の表彰を行いました。最優秀賞の香美町長賞に八原地区の南垣茂さん(写真)が選ばれました。特に秀品率と色揃いが高く評価されました。南垣さんが同コンクールで最優秀賞に選ばれたのは初めてです。南垣さんは「毎年、良い枝作りをするよう心掛けている。農薬をまんべんなく散布することで、以前に比べ、収穫前に梨が落ちなくなったことが受賞につながったのではないか」と話していました。

そのほかの受賞者は次の通り。

優秀賞 豊岡農林水産振興事務所長賞=原久さん(八原)

優良賞 新温泉農業改良普及センター所長賞=南垣均さん(八原)

    香美町農業委員会長賞=岸本晃さん(八原)

    兵庫県農業共済組合連合会長賞=黒野昭博さん(隼人)

    全国農業協同組合連合会兵庫県本部賞=藤原幸一さん(隼人)

特産作物生産奨励表彰=宮下克己さん(安木)

優良梨生産者表彰=片岡善則さん(矢田)