「シルクコーン」出荷始まる

シルクコーン.jpg 但東営農生活センター管内で、甘みが強く、まるでシルクのようなつやのある真っ白な実が特徴の「シルクコーン」の出荷が6日から始まりました。7月下旬から8月初旬にピークを迎えます。8月中旬まで主に京阪神に出荷されます。今年度は昨年より1トン増の出荷を見込んでいます。
 地域興しの一環として2005年に但東シルク野菜部会が設立されました。豊岡市但東町は、絹織物「但馬ちりめん」の生産地だったことから「シルクコーン」と名付けられました。生でも食べられるほど皮が柔らかいこと特徴です。同部会では「シルクナス」も栽培しており、こちらも6日から出荷が始まっています。
 同部会では今季7人で約2ヘクタール栽培しています。梅雨の影響で雨の日が続き、日照時間が短いため例年に比べたら少し甘みが少ないですが、出来はまずまずです。これから日照時間が増えれば十分な甘さに仕上がります。
 豊岡市但東町の田中一成さんはシルクコーンの栽培を始めて3年目です。今年度は約150アールのほ場で約4万5000本を定植しました。昼間にできた甘み成分が夜間に実の中に蓄積されるため気温が低いうちに収穫します。1日に収穫する量が多く、7月9日は深夜12時半から1人で収穫作業を始め、約1200本を一つひとつ手作業で収穫しました。箱詰め作業は夫婦二人で行い、午前11時までにJAに121箱(1箱10本)を出荷しました。田中さんは「1人での収穫量は他の人には負けない。今年度が移植機を導入したので、今より規模を拡大して頑張っていきたい」と話しました。