第102回兵庫県畜産共進会 名誉賞に森脇さん、太田さんが受賞
但馬牛の品質などを競う第102回兵庫県畜産共進会が11月3日、南あわじ市の文化体育館「元気の森ホール」大駐車場で開かれました。共進会は毎年、生産者を応援しようと一般来場者を受け入れていましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から立ち入りを禁止。入場を出品牛1頭につき2人までの関係者だけに制限しました。また、例年設置している展示ブースや屋台も中止し、規模を縮小して開催しました。
最上位の名誉賞に、種牛の部で村岡区の森脇雄一さんが出品した「たかとみ5」(写真上)、肉牛の部で養父市の太田克典さんが出品した「丸池光」(写真下)がそれぞれ選ばれました。団体の部では種牛の部、肉牛の部の両部門でJAたじまが優勝を飾りました。
共進会には、県内の各地域で開かれた予選を勝ち抜いた種牛42頭(雌1区24頭、雌2区18頭)、肉牛59頭(雌18頭、去勢41頭)の計101頭の出品があり、JAたじまからは種牛12頭、肉牛8頭を出品しました。県立農林水産技術総合センターや公益社団法人全国和牛登録協会兵庫県支部の審査員らが、資質や品質、発育状態など1頭ずつ入念に審査し、上位入賞牛を選びました。
「たかとみ5」は平成31年3月28日生まれで、父に「芳悠土井」、母方の父に「丸富土井」の血統を持ちます。体躯(たいく)の締まりが良く、肩や腰が滑らかで、種牛性に富んでいたことが高く評価されました。森脇さんは初めての名誉賞受賞で、「共進会前まで手応えはあまりなかったが、ストレスにならないように飼育することを心掛けた。家族みんなで名誉賞を受賞することができたと思うので、一番に感謝を伝えたい。父(薫明さん)が初めて名誉賞を取った共進会も同じ淡路島での開催だったので、光栄なことだと感じている」と喜びました。
「丸池光」は平成30年4月5日生まれで、父に「丸池土井」、母方の父に「照一土井」の血統を持ちます。肩や腰、ももの張りが良いことが高く評価されました。3年連続で名誉賞を受賞している太田さんは「自家生産ということもあり、出産から肥育まで手をかけて飼育した結果が出てうれしい」と話していました。
臨時の肉牛のせり市が開かれ、太田さんの「丸池光」はこの日の最高額1,100万円(税込)で取引されました。
JAたじまの上位結果は次のとおり。
【種牛の部】
名誉賞 =「たかとみ5」森脇雄一さん(雌2区)
最優秀賞1席=「きくひさ」上田伸也さん(雌1区)
【肉牛の部】
名誉賞 =「丸池光」太田克典さん(去勢区)
最優秀賞2席=「うえだ445」上田伸也さん(雌区)
最優秀賞4席=「いろは」太田克典さん(雌区)
【団体の部】
種牛の部=JAたじま
肉牛の部=JAたじま