但東町野菜生産組合 1970年発足後初の販売高1億円突破

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 JAたじまの但東町野菜生産組合ピーマン部会が生産する夏秋ピーマン「たじまピーマン」の2020年度の販売高が、念願の1億円を突破しました。1016日に過去最高を更新したことを受け、生産者やJA職員ら約35人が1112日、小西康之同部会長のほ場で記念式典を開きました。同組合が生産する全野菜の販売高で2018年度に初めて1億円を突破していましたが、ピーマンのみの販売高が1億円を超えるのは、19701月に同組合が発足後、51年の歴史の中で初めての快挙です。今年は、新型コロナウイルス感染症による内食需要の高まりなどが要因とみられます。

 但馬地域は関西最大級の夏秋ピーマンの産地。2020年度は但馬全域で173人が約10.8ヘクタールのほ場で栽培。中でも同組合のピーマン部会は35人の生産者が約4.5ヘクタールで「たじまピーマン」を生産しており、販売高は全体の約半数を占めています。

 日射量に応じたかん水を自動で行い、ピーマン1本当たりの収量が未設置の圃場より約1~2割増期待できる「拍動かん水装置」を同部会が推進しています。かん水と同時に肥料の散布も可能で作業の省力化につながり、高品質なピーマンを安定的に出荷できました。

 1本あたりの平均収量が但馬全体で5.35キロに対し、同部会は6.61キロと特に優れていました。小西同部会長は「なかなか1億円を突破できなかったが、今年は初めて突破することが出来て本当にうれしい。一つ一つ手作業で収穫しないといけないので収穫が一番大変だが、来年度も1億円を超せるように頑張っていきたい」と話しました。