一足早い春の訪れ 「山うど」の出荷始まる

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 豊岡市但東町で、特産の緑化ウド「山うど」の出荷が2月15日から始まりました。独特の香りが特徴の「山うど」は、JAたじまの但東町野菜生産組合山うど部会の8農家がビニールハウスなどを利用して栽培に取り組んでいます。

 同組合の主力品目はピーマンで、その農閑期の仕事のひとつとしてウドを栽培しています。例年並みの2月中旬から出荷を始め、豊岡市内の市場を中心に出荷されます。3月初旬からは京阪神にも出荷し、4月中旬までに、前年並みの約2000箱(12キロ)の出荷を目指します。

 春から秋にかけて水田で育てた根株を掘り起こし、冬にハウス内に作った床に伏せ込みます。籾殻を被せて芽を出させ、電熱線で加温して、約30センチになれば専用の刃物で丁寧に切り取りながら収穫します。今季は1月の低温の影響もなく生育は順調です。

 約12年前からウドの栽培に力を入れる井上吉信さんは、今季550株を栽培しています。早朝から収穫し、初日の15日は10箱を出荷しました。ピーマンでも活用して収量や品質に効果があった拍動灌水装置を今季からウドでも導入し、根株作りに力を入れました。井上さんは「多くの人に食べてもらえたらありがたい。春の味覚を楽しんでほしい」と話しました。