春を感じて 但東町特産「山うど」 出荷最盛を迎える
JAたじま但東営農生活センター管内で、春の味覚として親しまれている緑化ウド「山うど」の出荷が最盛期を迎えています。同JAの但東町野菜生産組合山うど部会では、今季、8農家が約4ヘクタールで栽培しています。作業は4月中旬まで続き、JAを通して豊岡市内の市場や、京阪神に前年並みの約2000箱(1箱2キロ)の出荷を見込んでいます。
同部会ではビニールハウスなどを利用して生産する「山うど」は、山野に自生するものよりあくが少なく、茎や皮、葉の全てが食べられることが特徴です。自生するものは晩春から初夏にかけて旬を迎えますが、同部会では2月中旬から出荷を始めます。
春に水田に植え付けた根株を冬に掘り起こし、ハウス内に作った床に伏せ込みます。ウドの収量は根株の栄養分によって左右されます。今季は、雪が多く寒暖差が激しかったですが、しっかりと休眠ができたことにより、収量や味、太さ、香りともに順調な仕上がりです。
ウドの栽培に42年前から取り組んでいる、有限会社あした(豊岡市但東町出合)では今季、約5000株のウドを栽培しています。ウドは乾燥に弱いため、株を伏せ込むときから、乾燥に注意しながら一つ一つ丁寧に栽培しました。従業員の山田将吾さんは多い時で一日1000本収穫します。同社の代表を務める霜倉和典さんは「ウドは但馬の春の訪れを教えてくれる。今年はコロナの影響で消費が心配だが、たくさんの人に食べてもらいたい」と話しました。
部会では3月26日、JAたじまファーマーズマーケット「たじまんま」(豊岡市八社宮)で試食を用意し販売促進活動を計画しています。贈答用など全国発送も行っており、問い合わせはJAたじま但東営農生活センター(TEL:0796-54-1080)にお電話ください。