みずみずしく甘みのある「神鍋高原キャベツ」 出荷始まる

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 豊岡市日高町の神鍋高原で冷涼な気候を利用して生産する、初夏のキャベツ「神鍋高原キャベツ」が530日から出荷が始まりました。生育は順調で、610日頃に最盛期を迎えます。キャベツの生産者でつくるJAたじまの神鍋高原園芸組合では、6月末までに、京阪神の市場や地元市場を主に、昨年並みの12000ケース(1ケース12キロ)の出荷を目指します。

 同組合では、昨年より1人減の16人で、約3.3ヘクタールのほ場で栽培しています。神鍋高原キャベツは、秋に定植し、雪の下で越冬させ初夏に収穫します。神鍋高原の火山灰土と昼夜の寒暖差を生かして栽培します。みずみずしくて甘みがあり、シャキシャキとした食感が特徴です。

 同組合キャベツ部の岡森圭三部長は、約10年前に父親からキャベツの栽培を引き継ぎました。今季は、約30アールに12000本作付けしました。午前中に一玉ずつ手作業で収穫したあと、自宅に持ち帰ります。翌朝にヘタ取り、規格や等級ごとに選別・箱詰めし、JAへ出荷します。多い日は、岡森部長のほかに、妻と父親の3人で150ケースを出荷します。岡森部長は「病害虫の被害もなく出来は上々。たくさんの消費者に食べてもらいたい」と話しました。