コウノトリ育むお米 産地公開確認会を開催
JAたじま管内の豊岡市立コウノトリ文化館(豊岡市祥雲寺)で7月8日・9日、パルシステム生活協同組合連合会(東京都)の組合員が産地の現場を確認する「産地公開確認会」が開かれました。2020年に実施予定だった産地公開確認会は新型コロナウイルスの影響で延期。当初は生協担当者や組合員の代表らが監査人となり、豊岡市を訪れる予定でしたが、初めてオンラインで開催。各監査人とほ場や同文化館などをリモートで結び、約100人が画面越しで参加しました。
公開確認会は、農畜産物の栽培や生産方法、安全性への取り組みを、生協組合員が産地で直接確認するパルシステム独自の取り組みです。
今回の監査品目は、コウノトリ育むお米です。同米の同連合会との取引は2018年産から始まりました。初年度の出荷量は農薬を使用せずに生産した特別栽培米48t、翌年度は有機JAS認証を受けた40tと農薬不使用の20tを合わせた60tを出荷しました。2021年産は有機JAS120tの出荷を見込み、順調に取扱量を伸ばしています。
JAたじまの太田垣哲男組合長は「組合員の皆さまに取り組み内容を理解していただき、産地としてとても嬉しい。これからもJA、生産者、行政と三位一体となり、安全安心なお米を提供できるよう、環境創造型農業の活動を通じて地域の暮らしに貢献したい」とあいさつしました。コウノトリ育むお米生産部会の村田憲夫部会長は「オンラインでの開催で、伝わりにくい部分があったと思うが、多くの参加者に同米を紹介できて良かった。コロナが収束したら、現地での交流を行いたい」と話しました。