カラスから梨を守れ! 撃退センサーデモ機設置 香住果樹園芸組合

210713JAたじま カラス撃退センサーデモ機設置.jpg

 香住果樹園芸組合は、カラスの被害から梨を守ろうと、カラス撃退センサーのデモ機を試験的に一機設置しました。

 同組合は設立以来、年間100t以上の出荷量を誇っていましたが、2019年度は100tを切る約95t、2020年度は約54tと年々減少傾向にあります。原因は春先のひょう害や交配不良に加えて、近年はカラスによる鳥害が多くみられるのが現状です。この鳥害を対策するために、同組合で今年度から試験的に導入します。この装置は、カラスの悲鳴音や銃声など4種類の音を定期的に鳴らし、カラスが梨園に近寄るのを防ぎます。ソーラーパネルで充電し作動します。

 同組合の中村優さんは梨の栽培を始めて2年目で、36aの梨園を管理しています。昨年は、特に晩生品種「新興」がカラスの被害を受けたそうです。中村さんは「昨年多く被害が出た8月の前に設置できた。今年もすでに少し被害があるので、効果が出るのが楽しみだ」と期待を込めます。JAの担当者は「結果が出ればカラス対策の一つとして組合員に周知したい」と話しました。

 同組合は美方郡香美町香住区内の生産者42人で構成しています。主に特産梨「二十世紀」を生産し、2018年度から本格的に出荷を始めた新品種「なしおとめ」の栽培にも力を入れています。