秋の褒章受章で「夢のような気持ち」 原木シイタケ農家の朝来市和田山町・畠山弘さん
11月2日付けで政府が2021年秋の褒章受章者を発表しました。JAファーマーズ・たじまんま和田山(朝来市)の出荷者で、朝来市和田山町に住む原木シイタケ農家の畠山弘さん(写真・右)が農林業で黄綬褒章を受章しました。現在は兵庫県きのこ生産振興会の会長を務め、長きにわたって県内のキノコ生産をけん引してきたことが高く評価されました。畠山さんは「受章を聞いたときは夢のような気持ちだった。これを励みに100歳現役を目指したい」と喜びを語りました。
畠山さんは27歳に脱サラし、シイタケ栽培をスタート。16年前には農作業を効率化するため、自作でコンピュータ制御の自動散水装置を製作。植菌から収穫まで1年半かかっていましたが、同装置によって半年まで短縮し、増産につながったそうです。日々、おいしいシイタケを効率よく生産することを模索し、自己研さんに余念がないです。
今年で53年目のシーズンを迎えました。現在、畠山さんは後継者育成に力を入れています。孫の 畠山稜大さんとは、6年前から農作業を始めました。原木3000本から始めたシイタケ栽培も徐々に増やしていき、後継者育成などと併せて6年前から1万本に規模拡大しました。年間で、生シイタケ3t、乾燥シイタケ300kgを生産しています。稜大さんは「シイタケのおいしさを世の中に伝えて、一日でも早く祖父に近づきたい」と意気込みました。
朝来市にある、道の駅「但馬のまほろば」に出荷するほか、地方発送も行っています。