但東町特産「山うど」 生育状況を調査
JAたじまの但東町野菜生産組合山うど部会は2月22日、同町特産の緑化ウド「山うど」の生育を確かめるため、5農家のハウスを巡回しました。部会員やJA職員、行政ら9人が生育状況や管理状況などを確認しました。
同部会の「山うど」は自生するものより癖が少なく柔らかいのが特徴で、葉、皮、茎の全てが食べられます。春に植え付けたウドの根株を秋に掘り起こし、冬にハウス内に作った床に伏せ込みます。もみ殻を敷き詰め電熱線で温度管理し、芽を出させ、約1カ月後に収穫します。同部会では、部会員同士で収穫時期が重ならないように伏せ込み時期をずらしています。今回は既に伏せ込みしている5農家を巡回しました。
「山うど」の今季の出荷は2月17日から始まりました。やや小ぶりですが、生育は順調です。JAを通じて豊岡市内や京阪神の市場へも出荷されます。出荷量は徐々に増え、3月中旬に出荷のピークを迎えます。作業は4月下旬まで続きます。
JA担当者は「コロナ禍の影響を受けて料亭などで需要が低迷しているが、市場では春物の野菜の引き合いが強く、問い合わせも増えている。これをきっかけに家庭内でも消費してもらえたら」と話しました。