JAたじまのおおや高原有機野菜部会は2022年度、地域に貢献できるような魅力ある産地を目指します。3月2日に総合営農センター（養父市）で開いた総会に、同部会員やJA職員、行政らが約15人参加。新年度の活動方針を決めました。

　同部会はおおや高原（養父市大屋町）で、ホウレンソウを主要品目とした葉物野菜など8品目を有機栽培。全量を生活協同組合コープこうべ（本社：神戸市）に出荷しています。今年度は部会員9人が、約2万6000ケース（1ケース3.2kg）を出荷し、約6500万円売り上げました。

　同部会では今年度、コープこうべとカネテツデリカフーズ株式会社（本社：神戸市）の共同で、1日に多い日は100キロ産出されるホウレンソウの残さを利用した、ちぎり揚げを数量限定で販売開始。農家所得の向上のほかに、持続可能な開発目標（SDGs）達成に向けフードロス削減を実現しました。来年度からも継続することを総会で確認しました。

　そのほか、来年度は神戸市からIターンした農業研修生を迎えます。新規就農者の募集活動にも力を入れます。

　同部会の金谷智之部会長は「積極的に消費者や地元地域との交流を図り、魅力のあるもうかる産地を目指したい」と意気込みました。