コウノトリ育む農法の技術向上へ 新たな協議会を設立

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 JA、豊岡農業改良普及センター、豊岡農林振興事務所、豊岡市は4月13日、農林水産省のみどりの食料システム戦略策定を受け、環境に配慮した栽培体系へ事業転換しようと新たに「コウノトリ育む農法技術向上協議会」の設立を決めました。令和11年度までに同農法によるほ場面積を142haから162haに増やす計画です。

 JAたじまはコウノトリの野生復帰を後押ししようと、平成15年から兵庫県や豊岡市と一体となって、餌となる生き物を田んぼで育てる「コウノトリ育む農法」の普及に取り組んでいます。

 但馬県民局福利センター(豊岡市)で開いた設立総会には、同協議会の構成員ら約20人が出席しました。同農法の技術向上と普及拡大を推進するため、地域の特性に即した農業の振興と農業者の社会的、経済的地位の安定、向上を目指します。今後は同農法による無農薬栽培実施者の圃場の土壌分析を実施するほか、ドローン施肥について実証を行い収量増加の適正を判断する予定です。

 同協議会会長に就任した豊岡農業改良普及センターの池口直隆所長は「関係機関で協力して全国に誇れる取り組みを行っていきたい」と話しました。